ZoomUpフレンズ
代表者 | 西浦公雄 |
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創業 | 2004年 |
住所 | 〒164-0012 東京都中野区本町6-27-12 豊国ビル803 |
事業内容 | ヨガウェアブランド「tejas」 製造・卸 |
NEiSH CO.,LTD HP | |
tejas HP |
KFC:ヨガウェアを始められたきっかけは?
西浦さん:NEiSHを始めた当初はメンズウェアをしていました。
何回か展示会をしていましたが、取引先の商社さんからヨガウェアをやってみないかとお誘いを受けて、メンズウェアとヨガウェアで同時に展示会を開いたのが最初でした。その時の展示会でヨガウェアを見たバイヤーさんの反応が良かったので続けていこうと思いました。
KFC:もともとヨガをやられていたのですか?
西浦さん:いや、ヨガウェアを作ったのが先です。
長年アパレルで仕事をしてきたので、どんな服でも作る事ができる環境にはしていましたが、私自身はヨガのことは何もわからない状態でした。そこで現在「tejas」のディレクターをしているスタッフに声をかけ、ヨガウェアを作りました。彼女はヨガインストラクターの資格を持ち、ヨガウェアのノウハウを持っていたので順調に形になったと思います。
私自身はヨガウェアを扱うようになって、色々な方とのかかわりの中でヨガを始めるきっかけができました。
KFC:スポーツ店などでヨガウェアのコーナーが設けられていたり、ヨガ全体が盛り上がってきているように感じます。
西浦さん:ヨガスタジオが増えてきたり、ヨガ人口も増えてると思います。ウェアでいうと百貨店が品揃えを強化したり、ネット販売、各スタジオでの販売で市場も膨らんでいるように思います。
KFC:ヨガウェアにはどのような特徴があるのでしょうか?
西浦さん:本来、ヨガは「人間の内面を深く見つめる行為」です。
ヨガの種類も色々あり、瞑想などほとんど動かないもの、逆に1時間くらいずっと動き続け汗だくにものなど多くの流派があります。
ヨガはアメリカに渡り商業的な要素が強くなり、ホットヨガなどのフィットネス的なヨガスタイルが確立され、その恩恵をうけてヨガ人口も増大しました。
この状況に伴い、現在のヨガウェア市場で多く販売されているのは、合成繊維という機能素材を使用したスポーツ要素の強いウェアです。
「tejas」はブランドを立ち上げた当初から、ヨガ本来の意味を意識したウェアを作り続けています。綿、麻、モダールなどの、体や環境に優しい天然素材を多く使用し、肉体と心を包み込むような、ゆったりとしたシルエットのデザインが多いのも「tejas」の意思表示です。
商業的事情から、一部合成繊維を使用した商品ももちろんあります。葛藤はありますが、様々なニーズあわせた商品も作りながら奥行きを深めていけるよう進めています。バランスが難しいです。
KFC:起業されたきっかけは?
西浦さん:アパレルで20年以上働いてきて自分が作りたい服を作りたいと思っていました。
起業することでしかそれは出来ないと考えたので、商工会議所のセミナーに通ったり情報を集めていました。そんな中、国際ファッションセンターのKFCクリエイティブスタジオの入居者募集のお知らせを発見し、応募しました。審査に通ったら会社を辞めて起業しようと。無事入居が決まり、腹をくくって務めていた会社を退社しました。
入居した当初は全然お客はいなかったです。本当に何もなかった(笑)。
やりたい気持ちはあったがどうやっていいかわからない。そこで知り合いの会社を手伝って、資金を貯めていきました。その中で、ある商社との繋がりができ、その助けもあって自社ブランドの服を発表する場が持てました。
KFC:KFCクリエイティブスタジオに入居されて良かった点はありますか?
西浦さん:まずは、起業するきっかけになったこと、これが大きいです。
あとは入居していた3年間で墨田区の企業との繋がりが持てた点です。現在作ってもらっている工場、生地にプリントしてもらっている所は墨田区の企業です。墨田区には繊維関係の会社が多いので、アパレルブランドを始めるには良い場所ですね。あとは綺麗なビルなので顧客の信頼感は違うと思います。スタートのきっかけ、工場との関わり、それが無かったら全然違うものになっていたと思います。
KFC:これから起業しようとしている方にアドバイスなどございましたらお願いいたします。
西浦さん:本当私なんかがアドバイスをするような立場では無いのですが、事業をする上で私が日々思っていることは、一番を目指すことです。いま私はヨガウェアで一番を目指しています。
起業した最初はみなさん資金があまり無いじゃないですか、資本力でいうと大手の企業には到底敵わない。私どものところで言うとヨガウェアのスポーツというジャンルで勝負は出来ないと思っています。ヨガウェアを始めるときに、初めはスポーツウェアとしてやるのはどうか、という話になったんですが、私は絶対に嫌だと言いました。もっとニッチな世界でやって一番にならなければ意味が無いと思ったんです。そこで本当のヨガを追求する人向けに発信していくことを決めました。自分が行くべき世界をしっかり見極めないといけないです。
今は、日本のブランドが増えてて、海外からもどんどん商品が輸入されていて、お客さんの選択肢がいっぱいある。その中でうちの服を買ってもらう理由を作る。物に説得力が無いと売れないと思っています。長年アパレルで仕事をしてきて、良い物を作っている自負はあります。ですが、けっして安くはない商品を提供しているので、買ってもらう理由がないと、いくらいい商品でも売れない。今はそれを伝えられる売り方、見せ方を勉強中です。
KFC:日本ではヨガ人口がこの10年で急激に増えて100万人を超えました。ヨガを続けていく人はより深化してスピリチュアルな要素、内面の充実、西浦さんの言う本当のヨガを追求する傾向にあります。「tejas」の製品を求める人もどんどん増えていくと思われるので、これからが非常に楽しみなブランドです。
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